経験分野での独立の方が、成功の確率が高い
得意分野、専門的な知識・技能があり、それで食っていけるだけの他者も認める実力があればSOHOに限らず起業してもやっていける可能性は高い。とはいえ「自分は○○という分野では他人に負けない」と自信を持って言いきれる人は案外少ない。政府系の国民金融公庫には新規開業者向けの融資制度がありますが、提出する開業計画書には「この事業の経験(勤め先、勤続年数、保有資格)」を記入する欄があります。お金を貸す立場からすれば、全くの異業種よりも経験のある分野での独立の方が成功の確率が高いと判断しているのでしょう。ならば、どの道で食っていこうかと考えるなら、現在の仕事、過去に携わった仕事の領域から派生して考えるのが望ましいと言えますね。
これといった目を見張るほどのものは何もない人でも、ヤル気と創意工夫があり、何があっても人のせいにしない人ならば、基本的に経営者としてある程度やっていける可能性があります。そういう人には例えば自分にピッタリくるFC・代理店に加盟するのも一つの選択肢であると考えます。
私の場合、専門職を極めたこともなければ、独立して食っていけるだけの根拠は皆無だったにもかかわらずライフプランに沿って退職。もちろん、退職前にやりたいと思った事業のリサーチはしたものの、やめてからゆっくり考えようかなって感じで。でも、突き詰めて考えていくとその見通しは極めて甘いものであり、早期の実現は極めて困難であるという結論に達するのにそれほどの日数はかからなかった。幸い蓄えは2〜3年分あるのでその間にゆっくり考えて、業を起こそうと思っていたら、カミさんのお腹に第二子が。予定を早める必要が出てきたので、安易な選択ではあるが失敗の確率が少ないFC加盟に的を絞ろうと考えた。
お金よりも、時間を取る生き方もある
好奇心旺盛のためか、既存のビジネスよりも何か新しいビジネスの方に魅力を感じているので、とりあえず「そこそこの投資金額」「リターンは大きいに越したことはないが、それよりも自分の時間がとれるFC」という観点で調査開始。探してみるとあるんですね。それは「学習塾」でした。教員経験、大手の塾で講師のアルバイトもこなしてきたため、塾のFCなんて「ありえない」とハナから思いこんでいたのですが、毎年6月に都内で開催される「流通産業フェア」で加盟することになった個別指導型のQ塾と出会い、システムの説明を聞き、塾の根幹となるソフトを目の当たりにしたとき、今までの概念が音を立てて崩れ落ちる感じがしました。
当初から、FCはあくまでも自分の事業の出発点であり生きた勉強の場であると割り切ると同時に、将来FC展開できる事業を興したいとも考えていたので、教職時代の経験が活かせるFC塾にしました。決める最終段階ではもちろん迷いましたよ。「百円SHOP」と。商いもやりたかったので。
淘汰が進んでいる塾業界、オーナー次第で繁盛塾に
実労働時間は5時間。といっても、手が掛からない中学生のいる夜間にはこうした書き物もできるので、実際はもっと少ないかな。あと、土日祝はもちろんお休み。こうして、朝から夕方までの時間、そして夜間と、自分の時間は確保できました。ビジネス面から考察すると、生徒さんさえ確保できれば、安定した収益が中・長期に渡って見込める事業です。今年は少子化と景気低迷の影響がジワジワと出ており、定員割れの塾、廃業の塾が増加中。生き残りをかけて熾烈な争いとなっていますので、自宅で開業できる人以外、塾への新規参入はお勧めできません。
FCの方ですが、本部から得ることは何にもなくなったし、月額固定金額のロイヤリティーを払う意義もないので脱退しました。オリジナルの名称をつけ、いくつかの教材会社と提携し、新たなメニューも付加し、生徒さんには「今日もここに来てよかった」と思っていただけるように対応しています。そうすると、お母さんたちの井戸端会議、クチコミで生徒さんは着実に増えていきます。そうなると広告宣伝費の予算が大幅に削減できます。
土日は家族サービス&遊び。唯一平日の飲み会への出席とナイター観戦できないのが難点かな。
空き時間を活用して、何をやっていたのかというと、「サイドビジネス情報の収集とその検証」「インターネットを活用したビジネスへの参入」などなど。次回以降、これらの事例、ポイントと共に詳述して参ります。