テクニカルライター (お仕事講座(自立独立開業ガイド))
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テクニカルライター

「内職で始めたつもりが……」
SOHOで、仕事と自然環境の二つを手に入れる

自宅に店舗を移しネット通販を開始

 「最初はホント軽い気持ちだったんですよ」と笑顔で話し始めてくれたのは、神奈川県藤野町在住のテクニカルライター・大竹みどりさんだ。「ご職業はテクニカルライターでよろしいんですよね」の問いに、「うーん、最近はなんでも屋ですかね」と本人もうまく説明できないご様子。「とにかく文章が好きなんです」という彼女。現在、パソコン関係のライター業を中心に幅広く活躍している。

 全くの独学でテクニカルライターになった大竹さんが、初めてパソコンに触れたのはご主人と結婚してからだ。

 「主人が持っていたパソコンをいじっているうちに、ワープロソフトに興味を持ちまして……」

 その後、自宅でできるデータ入力の仕事があることを知り、新聞の折り込み広告、新聞広告などの求人募集から、名簿入力などの簡単な仕事を始めた。まだその当時は仕事というより、育児の合間にできる小遣いかせぎ程度の意識しかなかったという。

ネットワークが仕事の幅を拡げる

 だが、今から3、4年前、モデムを購入し、パソコン通信を始めたあたりから状況は一変する。

「ネットワークにつないでから人のつながりが一気に広がりましたね。ネットの中には仕事がたくさんあるんですよ」

 この時期個人的にも多くの専門知識を身につけた大竹さんのもとへ、次第に仕事の依頼が舞い込み始める。

 「パソコン通信で知り合った方ほか、いろいろな人から仕事を紹介していただきました。本当の意味で私がプロ意識を持って仕事に取り組み始めたのは、この時期からですね」

 現在は、DTPソフトを使ったデータの作成の仕事や、アスキーから出版された「禁断の秘技 MACOS8TIP大全(共著)」の執筆などの単行本の仕事と、忙しい1日を送っている。
 基本的には平日の9時30分〜17時の仕事で、現在の月収は平均して約20万円。今も仕事は増えつつある。

 これからは自宅で仕事をすることにより、おろそかになりがちなライターとしてのスキルアップを心掛けながら、パソコンとは関係のない分野へも足を踏み入れたいという。そんな彼女の願いを知ってか、最近、自然科学に関して子供達がお母さんに尋ねる「なんで?」をまとめた「子供のなんでに答える本(仮題)」(コスモピア)という、パソコンを離れた初めての仕事が飛び込んできた。


自由の裏には責任がある

 仕事を離れれば彼女も二児の母。5年前、豊かな自然環境を求め、相模湖も近く、緑があふれるここ藤野町に引越してきた。東京からは1時間強離れ、決して交通 の便が良いとはいえない。だが、新宿まで通うサラリーマンのご主人は「将来はもっと田舎に住みたい。山を買って、土いじりして暮らしたいなあ」と、在宅で収入を得ることのできるSOHOビジネスにも強い関心を示している。

 最後に大竹さんが、こう付け加えてくれた。「私の仕事はある意味、やる気があれば誰にでもできるかもしれませんが、そういう仕事だからこそ大切なのは、時間を守ったり、納期を守ったりという、ごく当たり前のことのような気がします」

 「自由」の裏側にある「責任」の重さを全て自分で受けとめることができるか、ここにSOHOビジネスを成功に導く一つのカギがあるといえるかもしれない。

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