ガラス工芸教室 (お仕事講座(自立独立開業ガイド))
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ガラス工芸教室

さわアートグラス工房 
ガラス工芸の魅力に引き込まれ自宅で教室を開校


自宅の建て替えで教室スペースの確保が可能に

 大学在学中から舞台美術、衣装、照明のデザイナーとして活動し、バレエやモダンダンス、舞踏などの舞踊芸術の分野で活躍してきた澤玲郁子さん。そんな澤さんが96年5月に始めたのが、サンドブラストやグラスリッツェンの教室「さわアートグラス工房」。

 サンドブラストとは、緑や青、赤などの色被せガラスの表面にエアーコンプレッサーで細かい砂を吹き付け、砂の吹き付け具合によって美しい色のグラデーションを作りながら柄を浮き出させるガラス工芸である。また、グラスリッツェンもガラス工芸の一つで、ダイヤモンドでガラスに繊細な絵柄を施す有名な技法だ。澤さんはガラスの持つ透明感、光と影で表現できることにガラス工芸の面白さがあると語っている。

 「舞台の仕事はずっと続けてきました。15年ほど前から既製服の企画も始めるようになって、忙しい毎日でした」と澤さん。もともとものを創ることが大好きで、サンドブラストを趣味として5、6年前から始めた。また、グラスリッツェンもこの技法の工具の開発者から個人指導を受けた。

 「舞台は総合芸術。一人ひとりが力を合わせて創り出すものです。ですから反対に趣味の領域では個人的な作業をしたかった」そうだ。澤さんはガラスの他、焼き物や染め物など様々な趣味を持っている。

 しかし、ガラス工芸には興味があったが、難しそうで距離があると感じていた。そんなときサンドブラストを知り、ガラス工芸の虜となったのだ。「面 白くて他の人の3倍は創っていましたね」

 最初は趣味として、しかし次に手掛ける仕事としてもできるのではないかと感じた。自分も楽しみながら、仕事として成立し収入も得られる。澤さんはいままでそんな観点で仕事をしてきた。

 そんなとき、家を建て替えすることになった。ガラス工芸に魅せられていた澤さんは、家でも好きなときにできるようにとエアーコンプレッサーを購入していた。建て替えによってリビングも広くなり、エアーコンプレッサーを設置する場所も確保できた。これなら家で教室が開けるかもと考え、さわアートグラス工房を開くこととなった。

 「自宅でなく他の場所で始めようと思い、物件もいろいろと探したのですがこれというものがなかったことも自宅で教室を開いた理由ですが、住宅街でもガラス工芸が好きな人はどんな場所に教室があろうと集まってくれるだろうと思っていました」自宅なら家賃も必要としないなど、様々な条件で自宅で開校するのが一番と考えた。



まだ知られていないホビーが教室開校の狙い目

 とはいえ、どうやったら生徒を集められるか不安はあった。舞台のプロデュースも務めており、チラシを配布してもそれほど効果 がないことは知っていた。そこで、情報誌に掲載し生徒を募った。

 また、澤さんがガラス工芸の作品展を開催したとき、プレスリリースを作ったおかげでマスコミからも取り上げられた。「作品展がきっかけで、サンケイリビングさんからガラス工芸の講師の依頼がきました。現在、その生徒さんもいらっしゃいます」

 そうして生徒数は増え、現在40名以上の生徒が在籍している。

 月謝は月4回の受講で1万円、3回8000円、2回6000円。「私自身も他の仕事を持っていますので」と、イレギュラーでしか受講できない人のためにも緩やかに価格設定している。 受講したい人のために、体験入学も行っている。そうすることで生徒自身がガラス工芸に対する安心感も生まれるし、先生の人柄も見えてくる。澤さん自身も生徒の人柄を知るために役立っているという。

 「何しろマンツーマンで人に教えるのは初めて。戸惑いもありました。けれど、『これをやりなさい』など強制するのだけはやめようと心に決めていました。」生徒自身が持っている個性を見つけてのばしていこうということをモットーにしている。 だから、サンドブラストとグラスリッツェンどちらでも好きな方をやればいいと生徒にはいい、また、生徒がどうしたいのかを聞いてから教えている。技術を教えるのではなく、個性を引き出すことが大切なのだろう。

 「サンドブラストはまだ新しい技法。それだけに、教室を開校する意味があります。また、身近で使えるものを創り出すことができます。」まだあまり知られていない趣味、生活に密着したものを創り出せる趣味で教室を開校することはできるのだ。

 現在1年に1〜2回は作品展を開いているという澤さん。今後は作品展をもっと積極的に開催し、趣味としてだけでなくプロとして活躍する人を応援していきたい、創作集団のようなものを結成しよりアーティスティックなものを創造していきたいと語る。創り出すことに情熱を傾けてきた澤さんならではの言葉だ。

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