世界初のコンビニエンスストアはアメリカのサウスランド社がつくったといわれる。1920年代当時、まだ世の中には氷を使う冷蔵庫しかなく、サウスランド社はその冷蔵庫用の氷をつくっていたが、同社の前を通 りかかったお客が「近くの氷の販売所にパンやミルクを一緒に置いていると便利だな」と言ったことがヒントになり、食品や飲み物を販売するコンビニエンスストアがつくられることになった。
日本においては1972年11月、イトーヨーカ堂が株式会社ヨークセブンを設立、米国サウスランド社とエリアサービス及びライセンス契約を締結し、1973年5月に東京都江東区にセブン-イレブン第1号店をオープンした。
西友ストアーは1973年9月、ファミリーマート実験第1号店を埼玉 県狭山市につくり、その翌年にはローソン第1号店がオープンしている。
当初のコンビニはタイム・コンビニエンス、つまり時間の便利さを売っていた。百貨店やスーパーの営業時間は午前10時〜午後7時ぐらいで、商店街もせいぜい午後8時ぐらいまでしか開いてない。それ以降はほとんどの店が閉まっている。
お客のほうは買いたいのに店が開いていない。開いていても欲しい商品がない、という時代であった。そんなときにセブン-イレブンをはじめとしたコンビニは、朝7時から夜11時まで365日開いている店に3000種類もの商品を並べたのだ。
周囲の店は閉まっているけどコンビニに行けば必要なものがある。こうした便利さ、まさにコンビニエンスが消費者ニーズを見事に捉えたわけである。