現代に学ぶ楽しさを伝える 大人のための学習塾が大好評
パーソナル・マーケティング・ネット株式会社 代表取締役 花丸 笑さん
●社会常識を楽しく自由な雰囲気で学ぶ教室
花丸笑(はなまる・えみ)の名前は、97年7月から『おとなの寺子屋・はなまる塾』を開講したのをきっかけに名刺にも刷り込むようにしたという。
同塾では、「すぐに身につく社会の常識シリーズ」「ニュースの勉強会」「どんな仕事にも役立つマーケティング・プランナー育成講座」の3種類を設けている。
この『はなまる塾』は「社会がもっとわかりやすくなる、時代がもっと身近になる、仕事がもっと楽しくなる」というキャッチフレーズのもと、現代社会のインデックスを標榜する、いわば「おとなのための学習塾」である。
「金融ビッグバンってなに?」「今の政治はどうなっている?」など、知っているようで意外と知らないこと、今さら人に聞きにくいことなど、社会のいろいろな常識を、楽しく、自由な雰囲気で、しかも時代の変化に即してスピーディーに、2〜3時間で学べることが受けて、OL、学生を中心に営業マンや学校の先生(特に教師になりたての人)なども受講している。
●自らの勉強も兼ねるという個人的な動機を事業化
はなまる塾の教室は、花丸さんが代表を務めるマーケティング会社、パーソナル・マーケティング・ネット(略称=PMN、東京都・渋谷区東)の一室で開講されている。塾は、いわばPMN社の教育事業として始められたものだが、花丸さんが同塾の事業化を思い立ったのは、あくまで個人的な動機からだったという。
「私自身10数年間、マーケティング関連の仕事に携わってきましたが、最近は世の中の変化が激しく、しかも専門的かつ高度な知識がないと理解しづらいニュースや記事などが増えてきています。それで自分のこれまでの仕事を振り返って、一度体系的に整理しておきたいと思い立ちました」
花丸さんは仕事上、日経、朝日、毎日、産経、日経流通などの新聞各紙に毎日目を通している。それらを政治、経済、社会、文化といった分野別に整理して、自分なりにしっかりと理解しておきたいと考えた。その整理だけで深夜に及ぶこともしばしばだという。そうするうちに、社会的な動きや政治・経済情勢について勉強したいのに、何をどう勉強したらいいかが分からない人が多いことに気がついた。
「そこで、自分がやっている整理作業が、何らかの形でそうした人たちの情報ニーズに役立てられれば生きた勉強ができるのではないかと想定したんです。それがはなまる塾を始めるに至った直接的な動機ですね」
しかし、事業として展開する以上は実際のニーズがどのくらいか見定める必要があった。そこで花丸さんなりに事前のリサーチを行い、見通 しが立った時点で塾の開講に踏み切ったのだ。
花丸さんは、マーケティング・プランナーとしての忙しい仕事の合間を縫って、自らも塾の講師として教室に立っている。「自分の勉強も兼ねた『一石五鳥』ぐらいの欲張りな狙いから発した」というはなまる塾だが、マーケティングの心得のない人たちにも、その必要性・有効性とあわせ、現代に学ぶ楽しさを伝えながら受講者数を増やしている。