ノンジャンルな仕事人の場合
マルチに出来れば収入面での悩みなし!
◆山崎恵子さんの場合
兵庫県に住む山崎さんの場合、専門ジャンルがあるような、ないようなというケースである。山崎さんが今までに扱ってきた仕事の一部を披露するとAccess(アクセス)を使ったシステム設計やユーザー向けのマニュアルの作成、大型LED(ビルの壁や屋上にあるネオンボードの大きな広告が、紙芝居のように動くもの)の画像処理だとか、ホームページを制作したりとか、COBOL言語でプログラミングしたり……等々。
これまでに紹介してきたワーカー達は、2〜3のジャンルをこなしている場合でも、とりあえず専門とするジャンルで活動している。それに対して、山崎さんは月固定契約という形で、あるソフト会社と契約を結んでおり、出来そうなことは何でも引き受ける『何でも屋』状態にあるという。
もちろん、他社からの臨時の仕事依頼もあるため、SOHOで働く多くのワーカーの悩みである収入が不安定ということがないようだ。
山崎さんの場合は大手コンピュータ会社を出産退職してから、在宅ワーカーとなったとのことであるが、契約先のソフト会社とは在職中からのお付き合いがあったという。
今回話を聞かせてもらった現役ワーカー達の多くが、ジャンルを問わずに「コネを活用するべきだ」と言っているのは、この山崎さんのような例があるからだろう。
◆菅原絵里子さんの場合
東京の菅原さんの場合は、活躍分野としては建築の関係になるが、単なるCADオペレーターにはとどまらず、設計の段階から依頼主との詳細な打合せ等ができ、設計から製図までの依頼を請け負っている。
また、建築関係のカタログ作成などのDTPや建築パースのモデリング作成のために、3DCGも手がけるので仕事の幅は大きく広がっている。
菅原さんは大学の頃から建築を学んで、1年前に在宅で仕事を請け負うようになるまで、ずっと建築設計事務所に勤務していた。建築そのものを深く理解しているという点が、依頼主からの信頼につながっているのだろう。また、従来から建築設計というのが、個人事務所の形態を取っている場合が多かったからで、他のSOHOより、少しは横のつながりである個人同士の協力体制が整っているようだ。菅原さんはそういった付き合いも上手にこなしている。というのも、他の個人設計事務所からの設計協力の依頼やトレースの仕事なども手伝うことにより、さらに仕事につなげているからである。