カタログ通販との出会い、パソコン好きで
インターネット通販の世界へ
ジーン・セネデッカーさんは、会社のダウンサイジングのため、早期退職した。カタログ通販の会社の仲買人として再就職した彼は、受注業務と仕入れを担当していたが、自分が求めているものに出会う事ができず、再び転職を決意。現在は、コンピューターネットワーク関連の会社に勤める傍ら自宅でインターネット通販のビジネスを営んでいる。彼はホームオフィスでこの仕事を始めたきっかけを語ってくれた。
「僕は趣味で15年近くパソコンを使ってきました。使いこなせるようになるまで、ありとあらゆるコンピュータープログラムを独学で覚えましたよ。ネットサーフィンを始めてからは、オンラインショップに興味を持ちはじめ、一時期カタログ通販の仕事に携わっていた事もあって、自分で通販の仕事を始めるのも良いかもと思ったんです」
彼は、一度決めたことはやり通す主義でHTMLやホームページのしくみについて徹底的に勉強したと言う。ウェブページ製作に使用したソフトはMicrosoftの「Frontpage」。結局、このソフトとパソコン一台でインターネット通販を始める事になった。
徹底した企画とマーケティング
アメリカのインターネット通販で成功している人たちの共通点は徹底した企画とマーケティングである。ビジネスを始める前に売れ筋商品や気になる商品について十分なリサーチを行う。ジーンさんもバーチャルショップをオープンする前に、いろいろなウェブサイトや通販カタログに目を通して研究し、マーケティングにはどういうフォーマットのサイトが向いているかを考えた。
「アイディアを得るために、デパートに置いてるカタログも見てまわりました。インターネットでの広告は新聞やテレビと同じくらいの効果が期待できるので手抜きはできません」
実際に町中でアンケートをとったりして欲しい商品や、今後、売ってもらいたい商品について一般の人達の声を聞くことも貴重な情報源になるという。コンピューター一台あれば、ネットサーフィンをして買い物もできる。そう考える人たちがアメリカ各地に存在するのだから、ネットマーケティング戦略は非常に重要なのだ。
リサーチを行った結果、ジーンは
”Simple is best“というコンセプトに基づいてウェブサイトの製作をする事になった。カテゴリーごとに商品を整理し、シンプルで見やすいサイトを作り上げた。彼のウェブサイトの名前は”Eagle-Country mall“。取扱商品はcollectible(収集品)から宝石類、置き時計、クリスタル、骨董品までと幅広い。なかでも、彼自身の趣味でもあり、アメリカの国章になっているアメリカンイーグルのコレクションの販売には力を入れている。
「アメリカのオンラインショップは何万とあり、食品から車まであらゆる物が売られているので特殊な商品に興味を持ったコレクターたちをターゲットにし、インターネット上ではまだよく知られていないマーケットを拡大するつもりで取り組みました。インターネットの世界は想像以上に大きいですよ。インターネットの世界を広い海岸の砂に例えると、自分のウェブサイトは一握りの砂にしかすぎない。だから、砂のお城でも作ってアピールしないと気づいてもらえないのです」
今は、無料のサーバーを使っているので広告に制限があるが、今後は広告にもっとお金をかけようと計画している。そうすれば、少なくとも現在の3倍の売り上げは見込めるという。
アメリカのオンラインショップは、アイディア・グッズがそろっているマーケットであるとともに、昔から愛され続けているクラシック、ビンテージ、コレクター商品の宝庫でもある。 現在、彼のサイトには週に300以上のアクセスがあり、週に一度又はもっと頻繁に更新をしている。リピーターを増やし、新規の顧客を得るため、”スペシャル“や”セール“などの広告も定期的に出している。
ジーンは、ウェブサイトの製作にあたって心がけている事をいくつか教えてくれた。
「商品の写真は必ず掲載するようにしているんですが、なるべくコンパクトに収め、大きいイメージはあまり使わないようにしています。ダウンロードに時間がかかるようなページは作りたくないですからね。そもそもインターネットでショッピングをしている人は、わざわざ買い物に出て、あっちこっち歩き回ったりして商品選びに時間をかけるのを避けたいのだから、アクセスをするのに速くて簡単なサイトを好みます」