時間と空間で使い分けろ
ヤマト運輸や日通、佐川急便などの大手宅配便業者とちょっと毛色の違ったサービスを提供しているのは、赤帽のサービスだ。赤帽のトレードマークとなっている、積載量350kgの軽トラックに積載できる荷物ならば、個数、重さに関係なく、走行距離で積算してくれる。ちょっと大きな荷物を近くまで配送するならば、こちらの方がコストの軽減になるケースも出てくる。
比較的近隣地域に、短時間で荷物を届けたい場合には、自転車を使った輪急便やバイク便という選択肢もある。輪急便の場合は5kg程度、バイク便の場合は 20kg程度の書類や荷物を、1〜5時間という短時間で配送してくれる。都区内の場合、時間に余裕があれば1回1000円からのバイク便が有利だ。また、地域に特化した輸送サービスや、ピアノ、美術品、プラント(植物)などの特殊配送に特化した輸送サービスもあるので、自分の通販ショップで扱う商品に最も適した流通サービスを使い分けて、ユーザーに満足と信頼感を提供しよう。
サービスに目覚めた郵便局
郵便局のサービスは、前述した様に、大手宅配業界の影響で、そのサービス内容に大きな変革を迫られる事になった。送れる荷物の大きさ・重さは宅配便業者のサービスに及ばないものの、翌日(または翌々日)配送や、電話一本で荷物を取りに来てくれる集荷サービスなどは、以前の郵便小包では考えられなかった事だ。
また、確実に届いた事をはがきで知らせてくれる配達済通知サービスや、引っ越して、転居届を出しているユーザーへの小包転送サービスなどは、郵便局ならではのものだ。なまもの、生鮮食品などを送付できる「チルドゆうパック」や、配達日指定サービス、配送状況を調べられる小包追跡サービスなどは、大手宅配業者に対抗してはじめられたもので、近くに郵便局があり、大きな荷物を送る必要が無いのであれば、大手宅配業者とそれほど変わらないサービスで、料金は安いゆうパックが便利だ。
代行会社・倉庫業を利用する
物流のもう一つの業務代行会社としては、倉庫業が上げられる。
倉庫業は、貸し倉庫、トランクルーム、営業倉庫などと呼ばれているもので、様々なものを預かって管理してくれるところだ。ものを預かるだけなら、貸しスペースと同じだが、何を預かっているかの管理、預かったものの品質も含めた保管、保管しているものの出庫など、自分の倉庫と同じ様に保管しているものの出し入れや管理を代行して行ってくれる。必要なものは、依頼すれば、出庫して配送してくれ、不用となったものは、引取って倉庫に保管してくれるところまでやってくれる。廃棄物なども、代行して廃棄してくれるので、ただでさえ手が足りない小規模通販としては、非常にありがたい。
預かってくれるのは、一般家財・家具、書類、書籍、カルテ、磁気テープ、レントゲンフィルムなどの特殊な記録物、絵画、美術品、骨董品、陶器、磁器、掛け軸、収集コレクション、雛人形、五月人形、ピアノ、楽器など、危険物で無い限り、おおむねなんでも保管してくれる。料金も、保管するものによって、月額数千円から数万円と、利用しやすい。少なくとも、貸家やアパートなどを借りて保管するよりも、コスト的にはかなり有利だ。少量でも、商品の在庫管理が必要な場合は、こうしたサービスを利用すれば、入出庫の記録により、ある程度管理する事ができる。
運営システムの個人商店用ソフト
通販では、商品の受発注、売上、在庫管理などをしっかり行わないと、ユーザーへの商品提供、情報提供に齟齬が生じたり、思わぬミスや失敗をしてしまうことになる。これがユーザーにまで及ぶと、対応も遅れがちになり、信用を失う元になる。SOHOである以上、ここは、こうした業務もパソコンを使ってミスの無い様に行いたい。
SOHO向けの経理管理ソフトとしては、「勘定奉行」や「大番頭」などが有名であるが、結構本格的である分、経理や簿記の知識も要求され、価格も高いので、使用するにはちょっと重い。IntuitのQuickBooksは、SOHO向けの経理ソフトとして、経理や簿記の知識があまり無くても、ソフトのナビゲーションによって、比較的簡単に使用する事ができるもので、国内、海外ともに評価は高い。ある程度慣れてきた段階で、自分なりにチューニングしたり、機能拡張をしたい人向けには、内田洋行がFileMaker Pro用のテンプレートとして出している「SOHO向け総合業務アプリケーション集」を検討してみよう。テンプレートなので、これをベースに自分なりにカスタマイズが可能だ。
通販と流通については、代表的なものについての比較・紹介となっているが、地域によっては、地元密着型のより魅力あるサービスが存在する事もあるので、この特集を目安に、いろいろと比較検討してみて欲しい。