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インターネット通販&会社員

会社勤めをしながらサイドビジネスを展開

 会社勤めをしながらサイドビジネスを持ちたいという多くのオフィスワーカーの夢を現実のものとしている人、それが鈴木えり子さんだ。鈴木さんはインターネットとの出会いをきっかけに趣味の世界を広げてビジネスにまで発展させ、会社勤めと有店舗のインターネット通販を両立させているダブルワーカーだ。


きっかけは、地域の勉強会への参加

鈴木さんがインターネット通販開業に踏み切ったそもそものきっかけは、地元である横浜の在住者が集う交流会への参加だった。「週に一度、出勤前の朝7時から集まり、メンバー同士情報交換をしたり、講師を招いてセミナーを開いたりといった活動をしています。メンバーは皆好奇心旺盛でアクティブな方ばかりで」。そうした周囲の雰囲気に触発され、鈴木さん自身も新しくなにかを始めたいという以前からの思いを、実際に形にしようと真剣に考え始めるようになっていった。そしてそんな鈴木さんの思いと時を同じくするように急速に普及していったのがインターネット。好奇心旺盛な鈴木さんのこと、この波に乗ってすぐにネットの世界に飛び込んでいった。

「なにかやるといっても本業に差し障りのない程度に」と考えていた鈴木さんは、インターネットと自分の趣味を生かしてサイドビジネスを始めることを思いつく。それが海外のブランド商品のインターネット通販だったのだ。「日本で流行のブランド物を買おうとすると本当に値段が高い。でも現地では少し流行をはずして買えば、品質の確かなブランド商品が廉価で買えるんです」。持ち前の語学力や現地での生活体験を生かし、手ごろな価格で買いつけた質のよい商品がかなりたまっていた。

「なにかをやりたいといっても、商売だけで独立していく勇気はありませんでした」と鈴木さん。確かに店を持つとなると開店資金だけでも大きなリスクを背負いこむことになる。しかしインターネット通販ならば、余暇を利用し、しかも無店舗で始められるためコストがほとんどかからず開店できるという大きなメリットがあり、オフィスワーカーでも気軽に始められるサイドビジネスの一つといえる。

 鈴木さんがインターネット通販を始めるにあたってまず苦労したのがホームページ作りだったという。「ホームページ製作はまったくの独学でした。ただ夫がパソコンに強かったので、助けをかりながら、数ヶ月かかってホームページを立ち上げました」。またインターネット通販を始めた当初は、限られた時間しか動くことのできないサイドビジネスで店舗を持つのは難しいと考えていたという鈴木さん。しかし「サイドビジネスといっても、私の場合物を売って利益を上げることではなく、むしろ人との出会いの輪を広げていくことが目的だったんです。

でもネット上のやりとりだけではどうしても限界がありました」。たまたま手持ちの物件があったこともあり、インターネット通販をビジネスの核にすれば店舗も持てるのではないかという感触を掴んだ鈴木さんは、仲間が気楽に立ち寄れるサロンとして利用できる場所として店舗を持つことに踏み切った。現在店舗は本業に支障のないよう、週末のみ開いている。そしてこの店舗、実は一般にはまだまったく宣伝をしていない。そのため今のところ訪れるのは知人や近所の方ばかりだという。「今から飲みに寄るから開けといてなんて友人もいるんですよ(笑)。でもここでじっくりと腰を落ち着けて知人たちと話していけるようになって、今まで気づかなかった素敵な一面を垣間見て驚くことも多くて、今では店をもって本当によかったと思っています」と鈴木さんは語る。

 そして売り上げの方は「ネットと店売りが半々」ということだが、「通販の場合、試着ができません。ですから靴をお買い上げいただく場合などは、サイズだけでなく、靴の横幅を実際に測ってお知らせしたり、少なくとも5〜6回はメールのやりとりをします。またお得意様には優先的に情報をお送りするなど、細かいケアをすることで特徴を出すようにもしています」という。この他にも日々のメールチェック、ホームページの更新なども欠かせないのだから、意外と手間がかかるという側面があることも、これからインターネット通販開業を狙っている人は覚えておきたいものだ。

仕入れには「年に1〜2回、おもにハワイ、ロンドンに行ったり、友人に協力してもらっています」という鈴木さんだが、輸入物という商品の性格上、今の円安が大きく影響しており、常に高品質のものを廉価で提供したいと願う鈴木さんは、頭を痛めている。


周囲の理解があってこそ

さて、会社員ダブルワーカーの悩みはなんといっても時間のやりくりと副業に対する会社の理解といえる。その点をどうクリアしているのか、国際運送業関連の会社で営業担当として勤務している鈴木さんにその点を伺ってみると「会社も私が副業を持っていることは知っていますし、理解もしてくれています」と言い、時間のやりくりに関しても「フレックスやサテライト勤務が導入されているわけではないんですが、9時から5時までびっしりデスクにいる必要もないので、なんとかやりくりできています」というなんともうらやましい答えが返ってきた。「会社や夫、周囲の理解があるから両立できているんです」と語る鈴木さんだが、会社勤めをしながらダブルワークを成功させるためには、こうした環境に恵まれるかどうかも、大きな分かれ道といえる。


サイドビジネスで広げる出会いの輪

インターネット通販の開始で、長年の夢を実現させた鈴木さんだが、「例えばパソコンにまだまだ馴染みの薄い主婦層に向けてインターネット通販のノウハウを教える講座を開くなど、人との出会いの輪を広げるために、これからも新しいことにチャレンジしていきたい」とさらなる意欲をのぞかせる。ダブルワークというと、とかく収入面にのみ目が向きがちになるが、ネットワーク作りや生きがいを求めてのダブルワークという新しいワークスタイルを、鈴木さんは確立しようとしている。

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