ほとんど一人で講師を務めるが、最近では他分野を専門とするコンサルタントと一緒にセミナーを開くことも少
なくない。この10月にはファイリング技術を専門としたコンサルタントと事務の効率化推進をテーマにセミナーを開催する。永井さんはアウトソーシング(業務の外部委託)の活用と具体策について紹介する予定だ。
「違う分野のコンサルタントがジョイントしてセミナーを開催すると、テーマの幅も広がって複合的になり、多様な問題提案や事例の紹介が可能になります。企業関係者にPRするメリットも大きくなるんですよ。フリーだからこそ、人とのつながりやネットワークは大切だといえますね」
吹き荒れるリストラの嵐の中で職を失った人のアウトプレースメント(再就職)を支援したり、『日刊京都経済新聞』に連載コラムを持ち、『賃金システム改定戦略全書』の著作もある永井さんに、コンサルタント業の必要条件について聞くと、①話題が豊かで、相手に好かれるような個性を備えていること②人事や会計など専門分野を持ち、深い見識があること③読書が好きで、はっきりとした自分の考えを持っていること④セミナー開催などの企画力があること…などを挙げた。
フリーになった現在、サラリーマン時代よりも収入は不安定になってしまった。しかし、お金よりも人のつきあいが大事だと、強がりではなくそう思う。先日もあるゴルフ場のオーナーと不良社員の処遇について相談を受け、いろいろとアドバイスした。食事はごちそうになったが、ノーギャラ。
「こういうつきあいのかたちも、これからは大切にしていかなければ、ね」
会社にいる時より自由度も高くなったし、原稿を書ける時間が増えたこともうれしい。いまの時代が自分を必要としている、そんな思いもある。そして「何よりも妙なストレスがたまらなくなったのがいい」と笑った。