明日に架ける独立計画 (お仕事講座(自立独立開業ガイド))
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明日に架ける独立計画

会社よサラバ、ネクタイよサヨーナラ〜
現役サラリーマンの明日に架ける独立計画  

斉藤剛は、ある商社系企業に勤務するサラリーマンだ。情報機器の取扱いも一通りマスターし、仕事の面でもそれなりに充実した日々を送っているが、この生活に何か満たされないものも感じはじめていた。30歳も、もう半ば近く。このまま行くか、それとも何か新しい時代の流れに挑戦してみるか、日々悩みが尽きない彼に、会社での新しいプロジェクトとして、部署内のOA化推進の話が舞い込んできた。彼はこれをステップにして、新しいステージに立てるだろうか。

中堅サラリーマンの悩み・焦り

 斉藤剛は、ある中堅の商社系企業に勤めるサラリーマンだ。勤め始めて10年になり、営業部署の係長として仕事も乗ってきている。特に仕事に不満があるわけではないが、新しい時代の流れを感じており、このまま定年まで勤める事に焦りも感じ始めていた。

 というのは、同期で入社した隣の部署の友人が、5年前に会社を退職し独立したからだ。彼は学生時代の仲間とインターネット関連のサービス業を始め、プロバイダも同時に立ち上げた。事業は時代の流れに乗り成長。彼はベンチャーの若手旗手として、マスコミにも取り上げられる程の有名人になった。

 在職時代はあまり目立たなかった彼は、文科系の斉藤氏と違って工学部出身で、学生時代も大学のインターネット環境をガンカン使って活動していたらしい。彼は同じ営業でも、その当時は新しいプロジェクトであった米国のネットワーク機器の輸入販売を扱う部署にまわされた。まだ珍しかったノートPCを自分で購入し、会社から出身校のキャンパスネット経由でインターネット接続し、米国の取引先の会社とメールで連絡を取り、周りを驚かせていた事が彼の唯一目立つ行為だった。今から思えば、仕事だけでなく、インターネットを通じて学生時代の友人達とも連絡を密にし、独立も当初からの計画だったのだろう。

 インターネットはその頃(1990年頃)、話題になり始めており、新聞・雑誌などで情報を収集していた斉藤氏は、その友人に刺激を受け、安くはなかったノートPCを部署では2番目に購入、周囲にからかわれながらはじめたのが5年前だった。国内初の商用プロバイダである「インターネット・イニシアチブ」がサービスを始めたのもこの頃(1993年)だ。

 おっとりがたなで始めた斉藤氏のパソコンも、勘の良さと新しもの好きな性格から、1年もしないうちに様になり始めた。パソコン通信にも加入し、ネットワーク経由での情報収集法や、ツールなどをダウンロードして使うこともいち早く覚えた。フォーラムに参加しネットワーク上の友人も何人かできてきた。彼らがパソコン通信からインターネットに乗り換え始めたのをきっかけに、斉藤氏も中堅のプロバイダと契約し、ダイヤルアップ(※注)でのインターネット接続を始めた。

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