初めての自分のお店!ネットのメリットを活かす。 豊中市にある日本で2番目に大きな生花市場、大阪植物取引所。ここで月・水・金に行われる仲卸に、自転車で30分かけて(好きという原動力はすごい)花を仕入れにいく。
その後アレンジした花は、デジタルカメラで撮影し注文者にメールで送信する。ちょっとしたことだが、このネットならではのサービスが客の満足度をアップさせる。また、場所柄、空港や高速道路が近く物流に恵まれていたことも幸いし、仕入れ日の朝8時までに届いた注文なら翌日の配達が可能、という考えられない早さで対応。最も気を使っているという花の鮮度についても、注文分だけを仕入れる無店舗売切り制のため、新鮮なものをたっぷり使える。
「夏は鮮度を保つため、家の冷蔵庫が花でいっぱいになることもあるんですよ。」
と、今でこそ笑顔で話すが、その実、ここにたどり着くまで、花を買うに至るまでが大変だったという。
これなら転勤族の私でもできる 夢を実現するWEBショップ 実は当初、ドメインの取得に始まりネットビジネスの手法、花の流通のことまで全くわからなかったという萩本さん(花を買うまでが大変だったというのも納得)。そこでまずは図書館に通い、アメリカのネットビジネスや流通に関する本から、花屋さんになりたいといった類まで結局100冊近くを読み漁ったり、花や資材の仕入先探し、梱包した花を実家に送っての輸送テストなど、約3ヶ月間をこうした調査に費やしたという。
また、ネットの動向や技術的なことを知るため“関西ウェブマスター”に毎回参加。ここで、同じ夢を志すWEBショップの先駆者に出会えたことが今をもたらすことになった。
ネット上の通信販売というマーケット自体をもっと育てたい、という考えから敢えて試行錯誤の体験談をページに公開していた『Easy』の岸本栄司さんはじめ、『電脳乞食』の森本繁生さん、『心斎橋みや竹』の宮武和広さん、そして『電子商店街IPPIN!!』)の仲間から、心強い指針とパワーをもらった。
「皆さんに経営コンサルタントをしてもらってるんです(笑)」
と感謝の気持ちでいっぱい。
大手店舗と競合しない知恵 顧客の心理的障害を取り除く さて、WEBショップといえば気になるのが支払方法だろう。
現在、採用しているのは、郵便振替、銀行振込、そしてso-net会員用のカード決済smashの三種だが、更に選択の幅を広げたいと、コンビニエンスストアでの振込みとアコムが扱う電子決済、アコシスを導入する予定でいる。
インターネットを利用する会社が増えた証か、男女ほぼ同数という注文者のほとんどが、花屋になかなか足を運べない会社員。ゆえに郵便局や銀行に行く機会も少ないだろうということと、カード決済が必須の海外から、日本の家族や知人宛の注文が少なくないためである。
また、支払いは利用者に安心便利な後払い制。確かに先払いでは不安なうえ日数もかかり、せっかくの注文意欲も失せるというもの。花のように、贈りたい日のあるギフトなら尚更だ。しかしそれゆえのトラブル、未入金もちらほらある。それでも先払いにしないのは、購入時に心理的障害となることは取り除き、店の敷居を低くしたいからという。