微生物群を使った新農法
自然の生態系に順応した農業こそ理想!
財団法人自然農法国際研究開発センター
http://www.EMI.or.jp/
静岡県熱海市田原本町9−1 熱海駅前第一ビル8F
TEL:0557−85−3186 FAX:0557−85−3180
● 自然の力を引き出すEMって何?
静岡県熱海市に普及本部を置く、農林水産省推奨の(財)自然農法国際研究開発センター。ここでは世界の自然農法に関する技術開発と技術者の養成、そしてEMという有用微生物群の研究という、自然環境保全だけを目的とした事業を非営利で行っている。さらに、EMの販売、出版、セミナーなどの普及活動も世界的規模で実施している。
EMという聞き慣れない言葉を簡単に説明すると、人間にとってよい働きをする微生物(乳酸菌、酵母、光合成細菌、放線菌、糸状菌)を集合させた液体状のもので、Effective Microorganisms(有用微生物群)の頭文字を取りEMと呼ばれている。琉球大学農学部の比嘉照夫教授がさまざまな特性を持つ善玉菌を組み合わせることで、自然保全のために大きな効果をもたらすことを発見したことから開発された。また、その利用法は農業土壌の改良から、畜産業、水質浄化、家庭菜園など多岐にわたる。
それではEMの実用例をいくつか紹介しよう。家庭雑排水にまみれていた熊本県の河内川周辺の各家庭が、それぞれの台所やトイレなどからEM液を流す運動を行ったところ、川底の青藻がなくなり底の石が見えるほど澄んだ水へと変化したという。そして、以前、川の周辺に生息していたホタルまでもが見られるようになったそうだ。また、農業においてはEMを土壌改良目的で使用したことにより、植物の抵抗力を高め害虫防止を可能にし、畜産業では糞尿の悪臭や家畜の病気対策などにも応用され、EMは私たちの知らないところで環境浄化のために大きな効果を上げている。
● EMの普及は、変わらぬ信念で
EMが発見されてから約15年。その普及の輪は日々広がり続けている。
その普及の方法だが、全国でのセミナー開催は勿論のこと、日本各地に財団が推奨するEM普及協会のメンバーである団体が300以上あり、EMを一般の人々に広めるためにボランティアで啓蒙運動を行っているという。そうした活動は日本に留まらず、現在約70か国以上の国々で、政府が国家的農業プロジェクトとしてEMの活用を取り入れるという国際レベルにまで達している。
また、『Eco Pure』というEMに関する情報誌を隔月で出版しており、その情報誌を読めばEMについての一通りの知識を得ることが可能だ。
一方で財団は、EMを熟知した人や団体にしか販売していない。もし、利益だけを追及するのならば、もっと合理的な形で販路を拡大するだろう。
あくまでも環境保全のためにEMを着実に広く普及させたいという思いから、このような販売方式を守り続けている。時として、この方針が市場を独占しかねないという懸念から誤解されることもあるが、財団の信念は変わらない。
隔月誌『Eco Pure』の表紙に印刷されている言葉。
「Listen To The Messages From The Earth (地球の声に耳を傾けよう)」
飽食の時代に生きる私たち人間が忘れかけていること。その答えは地球からの声にありそうだ。